辞書をひく 13

投稿者: | 2016年6月11日

拙宅をのぞいてくださってありがとうございます。今日は久しぶりの『辞書をひく』。無意味にうっかり長いので、たたみますねー。


先日、友人達6人ほどでお茶をしたときのこと。皆そろってケーキセットを頼むことになったのですが、当然の事ながら組み合わせはバラバラ。2、3人のグループならそれぞれがオーダーするのが普通だと思うのですが、人数が多い時は、誰かが取りまとめた方が、店員さんも注文を受けやすいんじゃないかって、思いますよね。そんな気を利かせた一人が店員さんにオーダーしたわけです。「ガトーショコラとアイスコーヒーのカップリングが2つと、フランボワーズムースとアイスティーのカップリングが1つと・・・」カップリング?!飲んでた水を吹き出しそうになりました。いやしかし。カップリングという言葉に反応するのは、ワタクシが邪で腐であるだけで、その言葉づかいは何ら問題ないかもしれない。友人は邪でも腐でもないので、これが普通の言い回しかもしれない。というわけで、こんなときは辞書をひく。帰宅後、早速チェックしました。『カップリング』とは「1.二つのものの間に相互作用をもたせて結びつけること 2.二つが連動すること 3.二つ以上の力学系や電気系が相互に結びあわされる状態 4.回転軸を通じて動力を伝達すること。またその装置 5.ジアゾニウム塩にフェノール類または芳香族アミンを結合させ、アゾ化合物を作る反応」・・・・・・思っていた以上にお堅い言葉でした。というか、予想をはるかに越えてマニアック(?)な意味でしたよ。特に、4と5。ある意味、業界用語。ということは、我々がわくわくしてしまうカップリングという言葉は、エンジニアや理系の方々にとっては、どうってことのない一般的な言葉なんだろうな・・・・・・と思って、近辺を見回したところ『カップリング反応』という言葉を発見。意味5に「アゾ化合物を作る反応」とあるので、それに類する説明だろうと想像はつくものの、心のどこかで(うふふ。どんな反応かしら?)と思うのは、もうね、この世界にいる以上、仕方ないじゃないですか。早速読んでみました。「二つの分子を結合させて一つの分子にする化学反応・・・」ほうほう。「・・・結合させる分子の構造が同じ場合はホモカップリング反応、異なる場合はクロスカップリング反応またはヘテロカップリング反応という」・・・・・・ホモカップリング反応?!これまた想定外な世界が展開されている・・・・・・!慌ててネットでも調べてみたのですが、やましい意味などは全くなく、ごくごく真面目な言葉でした。興味本位でゴメンナサイ。己の腐った心根を申し訳なく思います・・・・・・。でもね、思うのですが、こういう言葉を当たり前のように駆使する業界にも、我々と同好の女子はきっといらっしゃるわけで。そうすると、毎日ドキドキしてるのか。それとも、そんな言葉、日常的過ぎて、びくともしなくなっているのか。どちらだろう?後者だったら、慣れって恐ろしいわー・・・と考えて、自分も同じだと思い当たりました。ワタクシが働いている業界にも、似たようなのが・・・・・・。それは「ビーエル」。BとLの間にスラッシュを入れるのが慣例的な表記になりますが、老若男女、ビーエルは、ごく普通に口にする言葉です。慣れが恐ろしいのか、何でも邪に結びつける腐の心が恐ろしいのか、どっちだ?!後者かな、やっぱり。

 

 

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