この世をば

投稿者: | 2018年11月23日

拙宅へお越しいただきましてありがとうございます。
だいぶ寒くなりました。東北以北では雪が降ったとか。冬の到来ですね。どうぞお気をつけてお過ごしください。ところで、本日は実に見事な満月です。満月といえば、藤原道長の有名な歌「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」がありますが、道長がこれを詠んだのが1018年10月16日。当時は旧暦ですから、これを現代の今年のカレンダーに置き換えると11月23日となるとのこと。つまり、今日は道長が見た満月からちょうど1000年にあたるというわけですね。そう思ってみると、いつも見慣れた月も感慨深いものがあります。この歌の自信満々な調子からみて、己が政治において最高の権力を持っていた時期、すなわち摂政に就いているときの歌かと漠然と思っていたのですが、調べてみたら違っていました。健康上の理由で摂政職を息子に譲ったあとのことでした。しかも摂政には1年しかついていなかった。この歌を詠んだ次の年、1019年には出家もしているので、心身ともに絶頂期だった時期ではなかったように見えますね。あら?なんだか思っていたのとちょっと違う。おかしいな、高校生の時、日本史で何を学んだんだろうか。とりあえず、この時代の人名はどれもこれも似通っていて、違いを覚えるのに苦労した記憶はあります。

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