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本日から八月ですね。ワタクシが今いる台湾は、まだまだ旧暦が幅をきかせていて年中行事も旧暦に則って行われているし、信心深い人達も多いので皆さんしょっちゅうお参りもしています。お参りに行くだけではなく、家やお店の前にお供え物をしてお線香をあげて拝んでいる姿もよく見かけます。聞いた話では、月に2回の定められた日に土地神様(こちらでは親しみをこめて土地爺)に商売繁盛などをお祈りしているそうで、こういうお祈りを「拝拝(パイパイ)」と言い、お祈りする日は「パイパイの日」と言われています。この「拝拝」、かなり根強く大事な行事なので、たとえば、お供えを置く机が歩道や道路にはみ出て邪魔になろうが、拝拝に使ったお札などを燃やす炉が道端でゴオゴオ炎をあげてようが「拝拝だから仕方ないよねー」って感じです。日本だったら間違いなく危険とか邪魔とか言われて規制されそう。実際に炉の炎は直火でかなり危険なレベルなのですけれど(笑)。さて。そんな風習のあるこの地において、旧暦七月は「拝拝の月」。なんとなれば、七月一日にあの世とこの世をつなぐ鬼門が開き、冥土をさまよっていた霊すなわち鬼たちがこの世にわらわらと戻ってきて、鬼門の閉じる七月二十九日まではこの世にいて悪さをするので、今月は拝んで拝んで拝まないと!ということらしい。鬼がいる月なので鬼月とも言います。ちなみに鬼月は引越や結婚や水泳などはやっちゃダメ、旅行もせず、不動産も買わず、大きな取引もしない等々、じっと過ごしましょうという月らしいです。もっとも、最近はそういうのは迷信だから……と気にしない人たちもいるし、この鬼月を逆手に取った商売もあるらしいですが。そんなわけで、本日八月一日はちょうど旧暦の七月一日「鬼門開」です。日本だと鬼門は風水の方角を表す言葉だと思っていたのですが、ちょっと違うんだなーなんて似ているけど違う部分が実に興味深い。
