辞書をひく 8

投稿者: | 2015年7月3日

拙宅へのご訪問ありがとうございます。嬉しいです(^-^)♪。
さて、久しぶりに辞書をめくったら、めくるめく世界に遭遇いたしました。
「若気の至り(わかげのいたり)」という言葉がありますね。若気、つまり「若い人の血気にはやったり、無分別であったりする気持ち、傾向」の至り、すなわち「勢いの赴くところ、結果」です。言うなれば「若さゆえの過ち」であり、認めたくないものだなと自嘲気味に言っちゃう類のものです。この言葉、読みに違和感はありませんか?ワタクシ、「わかげ」と聞くと、「若毛(若者に生える毛、あるいは若者になると生える毛の意)」という漢字が頭に浮かんでしまって、ちょっと混乱します。そうは言っても、若毛なんて言葉は日本語に無いので、もっともらしく挙げた(若者に生える毛、若者になると生える毛)などという意味も、ワタクシの残念脳が作り出した単なる妄想なのですが。とはいうものの、「若気」は「わかぎ」と読んでもいいんじゃないかなーとは思ったりします。なぜならば、気持ちや気風を表す熟語の場合、男気(おとこぎ)とか悪気(わるぎ)とか、「xxぎ」と読む場合があるからです。そんな気持ちで辞書をひいていたら、見つけました。「わかぎ(若気)」。コレだと思い、説明を読むと「わかげと同じ」と書いてあってフリダシに戻る。やはりどうあっても「わかげ」です。しかし。一周して元に戻ったからといって、成果が無かったわけではありません。若気についてあれこれ捲っているうちに新たな発見をいたしました。「若気」には別の読み方があり、「にやけ/にゃけ」とも読むそうな。その場合の意味は「1.男色の者。かげま。2.男子が色っぽい姿をしているさま。にやけ。3.尻。肛門」!?え!?ちょっと待って!?ということは、男色は若気の過ち?若者が血気にはやって行っちゃうことがBLなの!?そうなの?それは仕方ない。仕方ないよ。19歳は若者で、ロロノアもサンジさんも、激情に駆られて後先考えずに突っ走っちゃうのは自然の摂理。若い人は若気に満ちてると、そういうことですね。そういえば「至り」には「物事の行きつく最高の状態。極み」の意味もあったりするから、「わかげの至り」は「にやけの極み」ですね。ちなみに、「にやけヅラ」「にやけた男」など揶揄して言う場合の「にやけ」はこの「若気」からの派生語だそうです。そんな感じで辞書を引いてはひとりニヤニヤしております。

辞書をひく 8」への2件のフィードバック

  1. ら助

    なんて豪華なお茶会なのでしょう!う、うらやましい・・・店外からでいいので覗き見してみたいです。お題での素敵なお話楽しみにしています!
    辞書をひくシリーズ?毎回楽しく拝見させていただいております。言葉に対する感受性の強さにひれ伏さんばかりです!『若気の至り』にそんな意味があったのですね。辞書をひかねば!ついつい、小話が思い浮かんだので、お目汚しですが、書いてみます。(せっかくkomaさんが調べていただいた事が反映されておりませんが・・・すみません)

    「『若気の至り』ってやつだろ?」
    昨夜クソコックを抱いた。酒の勢いを借りたってのもあるが、欲をはき出すためだけに抱いたんじゃない。クソコック自身が欲しかったからだ。クソコックだから抱きたかったのだ。ヤツもおれと同じ思いでいるのだという自信もあった。だが、ヤツはおれの気持ちも、てめぇ自身の気持ちも見ないフリをして、そんな言葉でやり過ごそうとしている。
    「そうかもな」
    そうおれが肯定してやると、傷ついた顔をするくせによ。まあ、今は逃げ道を用意しておいてやる。けど、この先、おれがオッサンになってもジジイになっても、てめぇを離してなんかやらねえからな。『若気の至り』なんかじゃないことをわからせてやる。覚悟しとけ。

    おそまつでした。

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    1. koma 投稿作成者

      ら助様
      お二人とご一緒させていただいて、大変恐れ多く、同時に楽しいお茶会でございました。お二人ともサイトのご様子でもお分かりの通り、とても素敵な方々なんですよ。そして、辞書をひくシリーズ…、いえいえ、私はたんなるダジャレ好きの妄想魔(笑)。こんなちょっとしたキッカケで、さらっと素敵なシーンを書いてしまう、ら助さんの感性にこそ、平伏いたします…!おおお、なんという…!ら助さん、すごい!ありがとうございます!

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