夏休みの思い出

投稿者: | 2018年8月14日

拙宅を訪れていただきましてありがとうございます。さて。ワタクシが子供の頃はネットなどという便利なものはなく、何かを知ろうと思ったら、人から伝え聞くか、本などの活字媒体を読むかのいずれかでした。テレビはありましたが、子供が見ていい番組とそうでない番組は親が厳しく管理していたせいで、いかがわしい話題は完全にシャットアウト。姉や兄といった年上のきょうだいもおりませんでしたから、かなり純粋培養にそだったオクテな子供だったと思います。そんな小学生であったワタクシが情報統制をかいくぐる数少ないチャンスは夏休みでした。毎年夏休みは親戚の家へ泊りがけで遊びにいったものですが、年上の従妹のいるお宅にはお姉さんたちの漫画や雑誌や本などが置いてありまして。それらを貸してもらい、親の目を逃れて読んでは、オトナの恋愛にドキドキしたりいたしました。レベルとしては、きゃー、チューしてるー!といった程度の極めて他愛ないものでしたが、ある日もう少しレベルの高い漫画に遭遇したのです。主人公の恋人が不治の病に侵されて余命いくばくもないという設定の、昭和の時代によくあった悲恋ものだったのですが、大学生くらいと思しき主人公がですね、「貴方との思い出がほしい」「ひとつになりたい」と言いながら恋人に迫るのです。(セリフはうろ覚えです。雰囲気だけくみ取ってください)。恋人は「そんな無責任なことは出来ない」と拒むのですが、主人公が「わたしを受け取って」とばかりに服を脱いで寄り切り、結ばれる、というものでした。当時の幼いワタクシは、なんとなくちょっとエッチだなと思ったものの、知識がなかったので意味を完全に理解できません。ただ「なるほどー。女性というものは、好きな人が出来ると脱ぎたくなるんだ!」ということだけがインプットされてしまいました。それから暫く後、仲良しのお友達の家に泊めてもらう機会がありまして、当然夜は友達と二人でおしゃべりですよ。その子は、テレビ番組も漫画もワタクシよりハイレベルなものを見聞きしていましたので、ませた話を色々してくれたのですが、何かのきっかけで「男の人って、好きな女の子を脱がせたくなっちゃうんだよ」と言われまして。それを聞いたワタクシ、黙っていられません。「ちがうよ!好きな人ができると、女の人が脱ぎたくなっちゃうんだよ!」と反論。「ええ?!男の人が脱がせるんだよ!」「女の人が脱ぐんだってば!」みたいな言い争いをした夏休みの思い出。脱ぐか脱がされるか、それが問題だった小学生でしたが、ゾロとサンジさんを知った今なら分かりますよ。脱がしたくもあり、脱ぎたくもあり、脱がされたくもあり。そして全部脱がなくても良し、ですよね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です