太太

投稿者: | 2019年9月6日

拙宅を訪れてくださってありがとうございます。
こちらで暮らしていると名前を聞かれる場面がたびたびあります。で、答えると「長っ!それ全部名前なの?」みたいな反応をされることがしばしば。ワタクシの苗字は漢字で二文字、名前が漢字三文字なのでとりたてて長いワケではありません。が、苗字は漢字一文字、名前は漢字一文字もしくは二文字が通例であるこの国の人達にしてみると五文字もあるので長いらしい。台湾に限らず中華圏はほとんどの方が苗字が一文字であるらしいのですが、最近、連日のようにテレビで報道される香港のニュースを見ていて気が付きました。特別行政区政府の首長である行政長官の苗字が漢字二文字。これは珍しいと思い、人に聞いてみたら、もちろん漢字二文字の苗字もあると前置きがあったうえで、女性の既婚者の場合、自分の姓の前に夫の姓を付け加えることがある、と教えてもらいました。調べてみたら行政長官の旧姓は一文字だったので、彼女の名前のアタマについている漢字は夫君の姓なんでしょうね。基本的に中華圏においては結婚してもどちらかが苗字を変えるようなことはなく、いわゆる夫婦別姓がごく自然な流れで、ワタクシなどはうらやましいと思っているんですよ。結婚で苗字を変えねばならないというのが釈然としなくて。夫の姓に変えたい人は変えればいいし、妻の姓にしたい人はそうすればいい、だから変えたくない人は変えなくてもいいという選択肢があればいいのにと思うんですよね。それはさておき。わざわざ夫の姓を自分の名前の前に付ける感覚、ちょっと不思議ではあるのですが、あくまで自分の姓名は変えないというあたりが興味深い。アレでしょ?いうなればサンジさんがゾロと結婚したすると、名前がヴィンスモーク・サンジからロロノアヴィンスモーク・サンジになるってことでしょ?長いわ!ちなみにこちらでは夫婦別姓が当たり前と書きましたが「xxさんの奥さん」という呼び方もします。奥さんに相当する中国語は太太(タイタイ)なので、ロロノアさんの奥さんとかロロノア夫人と言いたい場合はロロノア太太となります。サンジさん、細身なのに太太。太いのはむしろロロの……自主規制!

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