生まれも育ちも

投稿者: | 2020年7月1日

拙宅へお越しいただきましてありがとうございます。
日本語を勉強中の台湾人のお友達と、たまにラインをやりとりします。使う言葉は時に日本語、時に中国語。最近は、判で押したように時候の挨拶として「最近暑いねー」から会話が始まるわけなのですが、彼女が送ってきた「わたしみたいに生粋の台湾人でもこの暑さは耐え難いわよ」という中国語のメッセージ、「生粋の」「生まれも育ちも」にあたる言葉として「土生土長的台湾人」を使っていて。あー、面白い言い方だなあと思ったわけです。その土地に生まれてその土地で長じた……ってことですね。繰り返しの言葉を使いつつ最小限の文字で表現するのがいかにも中国語って感じです。ワタクシその時まで「土生土長的」という単語は知らなかったのですが、見てなるほど!と納得してしまった。この言い方気に入った!どこかで使いたい。日本語でなんと言うの?と聞かれたので、教科書的な言葉では「生粋の」「生え抜きの」「生まれも育ちも」、カジュアルな場面では「地元の」「地元住民」、俗語では「ジモティ」とお伝えしておきました。聡明な彼女は概ね理解してくれたのですが「日本語の『生』は読み方がムズカシイ」と。あー、そうだよね。「きっすい」「はえぬき」「うまれもそだちも」。読み方が全く違ってました。まあ、そこは慣れていただくしかないわけで、ワタクシも中国語の発音にはいつも悩んでおります。それはさておき。何かにつけ、ゾサを思わずにいられないワタクシ、サンジさんの場合は土生土長的じゃなくて、海生海長的ってなるんじゃないのかなーと想像したのでした。海で生まれて海で育つ。生まれも育ちも海の上。

 

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